「カ・・・ミュ」

突然のカミュの行動に一瞬頭が真っ白になる。
が、数時間ぶりに、欲しくてたまらなかった恋人の感触にミロはカミュの背をしっかり抱きしめた。
遠くで鐘が鳴り響きだす。
パリに舞い降りる ノートルダムの神聖な音色。


「そろそろ戻ろうか」

「ああ・・・」


それは2人の恋を祝福する喝采であるかのように、美しく街中に鳴り響いていた。




                                                    〜FIN〜