「さて、どうしたものですかね・・・ふむ。」
ムウは分担を考えます。
「やはり得意分野で分けるべきであろう」
シャカが言います。
「やっぱ創りモノはムウだろ。「図画工作」は任せるから、あれメンドーだもんな」
「ええい面倒」という性格はこの頃から作られていたアイオリアです。
「んじゃ「ドリル」はシャカだろ、なんせ計算高い奴なんだし。超得意分野じゃん!」
以前シャカに計算で散々な目にあったコトをミロは忘れていません。
「何だと・・・。」
シャカ、目が半開きです。
「ミロ、計算高いじゃなくて、計算能力が高いだろう!」
すかさずカミュがフォローします。しかし内心は 『まあ、間違いではないのだろうが』 と彼も思ったりもするのですが。
「ミロ、お前「古典ギリシアの文法」は止めておけよ」と制します。
「ではそれは貴方がお願いしますよ、カミュ。」
「ムウ、私はギリシャ人ではないが・・・」
「リアやミロに出来る訳ないではないか。こやつらの脳ミソのしわが少なすぎるのをカミュ、君もよく存じてるだろう」
シャカ、もう容赦ありません。やはり先程の発言が効いてます
「悪かったな。じゃ俺は「聖域の生き物研究」にしとく。」とアイオリア。
「えー!ずるい!俺もそれがいい!」
ミロも言います。
「お前は「神話の感想文」でもしろよ。」
「ぜってームリ。3ページ目を開いたところで寝るもん。」
ミロは自分がよく解ってます。そこでカミュが言います。
「ではミロ「自由研究」はどうなのだ?」
「んー、それって何でもいいのかな?」
「何か好きな事を研究すればいい。」
「ふーん・・・判った。んじゃソレにする。」
こうして無事に役割分担した5人であります。が、宿題が無事に済むかは別問題です。
続く
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