「たっだいまー」
学校(?) から元気にリアが帰って来ました。
「おかえり、なんかお前いつもに増して元気だな?学校で何かいい事でもあったのか?」
「え?!・・・べ、別に何もないよ!!」
するどい突っ込みに少し慌てるリアと、こんな時だけカンのいい兄です。が。
「そうか。あ、街に買出しに行くけどお前も付いて来るか?」
忘れっぽい・・・いえ、切り替えが早いのも兄です。
「う・・ん、でもすぐ宿題しなきゃ・・・」
「え?宿題?!・・・どうかしたのか?!お前!!頭でも打ったのか?!」
ロス、実の弟に酷い言い草です。ですが、よく知りえているとも言えます。さすが、次期教皇候補です。
「何だよー、兄さん、俺だってタマには頑張るんだよ。」
「そ、そうなのか?じゃあ邪魔しちゃ悪いよな、いいよ俺だけで行くから。頑張って宿題しろよ。」
「うん、行ってらしゃい」
・・・・バタン。
「あーっ、びっくりした。兄さんはもう少し別の点を色々気がついたらいいのになぁ・・・」
『弟よ、お前も五十歩百歩だ』という突っ込みは置いといて。
「でも今年はラッキーだったよなー。」
と1人宿題分担の事を思い返します。
「でも『生き物研究』って何しようかな・・・う〜ん。そうだ!とりあえず遊びに行った先で何か見つけよ-っと!」
遊びも宿題も既に一緒のアイオリアです。とりあえず虫かごと網を持って家を出ることにしました。
そして一方・・・
「やっほー、カミュ!」
「!?!」
「あははっ、遊びに来たんだ」
「な、お前!宿題はどうした!」
「『自由研究』の事?あんなの楽勝じゃん」
「言っとくが、お前、自分のレベルで研究するなよ。」
「ん〜、一応その事は考えてたんだ。やっぱ、ヘンなの出しちゃヤバイよなぁ」
「ヤバイどころか、お前ムウとシャカと教皇からどんな目に遭うか判ってるな。」
「う・・・」
「私もお前との付き合いをやめるぞ」
将来の先生はアメとムチの使い分けを判ってます。
「え!!!そんな〜っっ!!」
「だったら、真面目に宿題を始めろ。」
「ねえ、じゃあここで宿題してもいい?」
「え?」
「ほら、相談にのってよ。皆の迷惑になっちゃマズイし」
ミロも負けてません。カミュの事に関しては計算ではなく本能が働いてます。
「・・・まあ仕方ないな。その代わり関係のない事を話すなよ」
「はいはい」
「返事は1回」
さすがしつけに世界一厳しいといわれるフランス人です。
「はーい」
しかし対応するのは自分に都合のいい考えをするギリシア人です。
そして次回はインド人に見えないインド人と謎のジャミール人の様子です。
続く・・・
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