「よし、今夜は聖域花火大会を開くぞ!」
「は?」「今度は何と?」
ロスとサガが同時に聞き直します。
「夏といえば花火であろう!中国から火薬も沢山取り寄せた。取り敢えず雑兵に総出で作らせよ。」
「・・・・あのぉ教皇、いくらなんでも、そのような事に雑兵を動かすのは・・。」
「おお、そうだな!では出店も出すといたそう!確かに花火創りだけではな。雑兵もみな楽しめるであろう。」
「いえ、そういう事ではなく・・・。」
「さあさあお主らは子供達に伝達せよ!皆喜ぶに違いないぞ!!たまには息抜きも必要だ」
1番息抜きをしているのはアナタです。と2人は内心思います。
「・・・さて・・と、伝えに行くか、サガ。」
兄は結構順応します。
「・・・・・(怒)」
***
「という事で今夜は花火大会だ!」
「出店もあるので皆出席するように」
ロスとサガの言葉に子供達も嬉しそうです。
「へ〜、たまにはいいイベントもするんだな」
デスも楽しそうです。
「わーい!」
「ね、ね、俺金魚すくいやってみたい!」
大喜びなリアとミロ。
「大変ですねぇ、お2人に同情しますよ」
ムウが年長2人につぶやきます。
「これも教皇命令だ、尻拭いは仕方のない事。」
シャカが2人の変わり代弁します。
「あの・・・もしかして、また着物を着用するんですか?」
「そのようだな、『きもだめし』以来すっかりお気に召されたようだ。」
カミュの質問にサガはげんなりして答えます。
「いいじゃん!カミュ似合ってたしvすっげー可愛かったしさ、俺また見たいもん!」
ミロの言葉に微妙なカミュです。
「そういう事だ。じゃあここに8時に集合するように」
「はーい」
ロスの言葉に皆素直に返事します。
「ところで、皆夏休みの宿題はきちんと進めているだろうな?」
「無論だ。」
「ええ。」
「当然です。」
「やってる!」
「うん、勿論!」
「え?」
サガは耳を疑います。ありえない返事をありえない人物から聞いたからです。
「今、何と言った?ミロとリア」
「何だよ〜俺が宿題しちゃ悪いのかよ!」
「そうだよ!ねえ兄さん。俺もちゃんとしてるよね?」
ミロとリアがサガに言い返します。
「そうなのか?アイオロス?」
「あ?ああ、まあな。」
実はロス、あまり判っていません。
「ほう、ならいい。ふ・・ん、そうなのか・・・」
サガは少し、いえ全然納得いかない様子です。
「じゃあ、お前達遅れないようにしろよ、では解散!」
「ではこれで」
「じゃあまた夜にな!」
そう言って子供達は去って行きました。
「アイオロス、本当にミロとアイオリアは宿題をしているのか?」
「ああ、先日今から宿題をするんだって意気込んでたぞ。」
「ふ・・ん。そうか・・・。」
「じゃあ、サガ、また後でな!」
「ああ・・・。」
サガは1人になると考え始めました。
「なんだか、様子がおかしいな・・・。」
どうする年少組!!敵(先生)を欺くには演技力も必要だ(笑)
続く・・・。
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